木の町づくり協議会とは?

「木の町づくり協議会」は、
山の健全な環境保全にそっと手を添え、支えたいと考えています。
主には喫緊の問題となっている間伐材の有効な利用方法の開発により、
日本における木材の消費を掘り起こし、需要の喚起と供給を促進することで、
かつての「人と山との健全な関係」を日本中に蘇らせ、豊かな国土を、
私たちの子孫と、そしてその後の世代へと残したいと考えています。
私たちはこの試みを、古代より林業が栄え、日本の材木需要に大きく貢献してきた
京都京北地区を手始めに「山のいのちと、人の暮らしをつなげる運動。」として、
緩やかに、確実に拡げてゆきたいと考えています。
 

 

木を使う。という森林保護。

 古来より日本人の生活に途切れることなく木材を供給してきた日本の豊かな山林は、その需要に応じることで、植栽〜育林(間伐)〜主伐〜植栽という「山の保全サイクル」を維持してきました。しかし1950年代中頃までほぼ100%であった日本の木材自給率は、64年に木材輸入が全面自由化されて以降、また化石燃料への大幅な転換などもあり、その後5年ほどで半減、以降2〜3割で推移してゆく中、日本の林業は衰退し、現在に至ります。
 それでも、と、少なくなった人手で間伐をするも、搬出コストすら販売額に見合わない間伐材は放置され、山は荒れ、生い茂った枝が土への日照を遮ると植物の根は弱り、脆くなった土は土砂崩れや雪崩など、深刻な山地災害を引き起こします。また、餌場を失った動物たちが人里へ及ぼす害も深刻な問題となっています。

木を使う。山が息吹を吹き返す。

 世界では森林の急激な減少が大きな問題となっている反面、日本の森林資源は過去40年間で約2.5倍と増加し続けています。その理由は前述の輸入木材への依存によるものです。日本の木を消費しないということは、林業の衰退という経済の問題だけでなく、私たちの大切な国土である森林の荒廃へ自ら加担しているとも言えます。
 「木の町づくり協議会」では、消費に有効な木製品を開発し、段階的に木の消費量を向上させることで「適切な山の保全サイクル」を蘇らせる試みを、古代から日本の重要な材木供給地であった京都京北地区より始めています。その第一弾として調達コストの低い「間伐材」を使い、木質路面材「優ブリック(仮称)」(特許出願済)を開発しました。表層材に木材、基材に透水性のインターロッキングを使用することで、木材を湿潤から保護し、耐久性を向上させました。施工や取扱いも簡便で一般的な舗装材からの移行もシンプルに行えます。また表層が木材のため、蓄熱性が低く、ヒートアイランド防止効果、足への負荷低減、紫外線の反射率の低さなど数多くのメリットから、学校や公園、公共施設などでの導入が始まっています。遊歩道での利用では、5〜8年周期での交換が必要となりますが、定常的な間伐材の用途として注目を集めています。

木を使う。未来の子どもたちのために。

 木は輸入することができます。しかし自然も、代々育まれた里山の人々の暮らしと知恵も、他国から持ってくる事は出来ません。戦後、物のない時代から豊かさを求め、経済の向上を求めた結果が現代であるとしたならば、私たちは本当に豊かになったと言えるのでしょうか。私たちのこの活動が、かつての日本の美しい国土を子孫に残す一助になるならば、これほど嬉しいことはありません。試みは始まったばかりです。多くの方のご賛同とご協力を得て、少しずつ、そして確実に前進する所存です。
 
                 木の町づくり協議会 代表 大西健吾